3.10新宿 DEEP JEWELS 19出場 | 渡辺華奈インタビュー
[RIZINからの帰還] 3.10新宿DEEP JEWELS 19 出場選手インタビュー
女子MMAイベント「DEEP JEWELS」の最新大会が、 3月10日(土)新宿FACEで開催される。
今大会では、昨年末に行われたRIZINのビッグショーから帰還するKINGレイナと渡辺華奈も出場。
RIZINと DEEP/DEEP JEWELSで交互に戦う彼女らは、それぞれ異なるルールの中で、自らルールに歩み寄り、勝利と名声を手に入れようとしている。
そんな彼女らに、それぞれのルールでの戦い方、ルールの意識度合いなどを探るべく話を聞いた。
柔道エリートから見たMMA/渡辺華奈、ルールを語る
昨年12月29日に行われた RIZINで、デビュー2戦目にしてトップファイター杉山しずかに勝利。
柔道エリートからMMAへ。そして、RIZINとDEEP JEWELSを行き来する彼女にとって、競技や団体を越え、ルールの違いはどのような意味を持つのか。
デビュー戦を終えてわずか26日後にはRIZIN
――年末はRIZINでの見事な勝利おめでとうございます。
ありがとうございます。
――12月3日のプロデビュー戦に勝利して、その直後にRIZINに電撃参戦が決定して、同じ月にいきなり2連戦となりましたが、今回はそれ以来の試合となります。今の心境はいかがですか。
昨年末は、デビュー戦を終えてわずか26日後にはRIZINに参戦ですから、本当にバタバタした中で体づくりや戦術の構築をしていたので、今回は比較的ゆっくりというか、しっかり準備できるな、という感じです。せっかく2戦目でトップファイターに勝ったので、ここで勝ちをこぼすわけにはいかないな、というのが今の心境です。
――これはRIZINとDEEP JEWELSの両団体で実際に試合をしている選手にお聞きしたいのですが、ルールの違いなどで戸惑いはないのでしょうか。
RIZINはグラウンドポジションの相手に対しても頭部顔面への膝蹴りや、サッカーボールキックもOKなので、直前に少しだけ練習しました。試合で出す場面はありませんでしたが、練習は面白かったですね。でも、DEEP JEWELSのルールに合わせて練習をしてきた時間の方が若干長いので、今回は慣れたルールだなと感じます。と言っても、どちらでもやる事は大きく変わらないと思っているので戸惑いなどはありません。
――特別やる事は大きく変わらないと。
そうですね、今の自分の武器や戦術では、サッカーボールキックとかは大きな要素ではないので、それほど大きく変わらないと思っています。将来的には組み込んでいく事もあり得ると思いますけど
――渡辺さんにとっては、ルールの違いは大したことではないわけですね。
はい、私はグラウンドでもスタンドでも、相手を制圧する自信があるので、多少のルールの違いは関係ないですね。
試合は「ポイントゲームで勝とう」という意識ではない
――いずれは、タイトル戦線に絡むことも目指していくのかと思いますが、3ラウンド制の試合では頭部顔面へのヒジ打ちもOKになりますけど、それも大した問題ではないですか。
ヒジに関しては今のところそれほど力を入れて練習していませんが、有りのルールしか選択肢がないのであれば対応します。選択肢があるのであれば現時点では頭部顔面へのヒジは無しを選択すると思います。
――年末のRIZINでは判定での勝利でしたが、DEEPやRIZINの判定基準はある程度把握して試合に臨んでいるものなのでしょうか。
ルールブックをしっかりと読んでいるので、判定基準だけでなくルールはある程度理解しているつもりです。私は、前日のルールミーティングの時とか、聞き洩らしがないようにスマホで録音までしてますから(笑)。とは言っても、レフェリーやジャッジと同じレベルでの理解は出来ていないかもしれませんけど…。
でも、繰り返しになってしまうかもしれませんが、自分に求められているものは格闘技を初めて見る方にも感動を届けるような試合だと思っているので、ルールに大きく左右されない戦いをするつもりです。
――判定についても、別にDEEPの「ラウンド毎の10点法」とかRIZINの「試合全体評価」の違いは関係ない感じですね。
はい、試合前から「ポイントゲームで勝とう」という意識ではないので、それによって戦い方を変える事はないです。ポイントゲームの面白さもあると思いますが、自分に求められているのは一本・KOだと思うので、どのようなルールや判定基準の試合でも、一本・KOを狙うだけです。
身内に騙された!!
――渡辺さんは.「柔道エリート」なわけですが、そんなエリート柔道家から見て、MMAについてどう思われているか非常に興味があります。
MMAは柔道の大会と比べて自由な部分も多くて、個性が出せる点が好きです。柔道は様々な点において厳格ですし、そこから多くを学びましたが、今の私はプロフェッショナルな世界で輝いていきたいと思っていますので。
――たしかに、柔道は厳格そうです。特に審判の方も他の競技と比較しても更にビシッとしたイメージですし。
でも、審判に関してはMMAと柔道で大きな違いは感じていません。
――実際、誰が審判(レフェリー)をやるとか、気になったりするものですか。
柔道でもMMAでも、レフェリーのことは全く気になりません。もちろん、レフェリーを全面的に信頼していますし、そもそも選手はレフェリングで試合結果が左右されないほどの圧倒的な実力を目指すべきだと理解しています。
――武道家らしい受け答えです。
あ、MMAは試合をする時間が柔道より読み易いのが助かりますね。柔道は半日待つ事もあるし、予想外にいきなり早く試合が始まる事もあるので、とにかく試合開始のタイミングが読めずに大変でしたね。あとは、朝一じゃないのが本当に嬉しいです(笑)
――朝はなにかと忙しいですからね(笑)。特に女性は化粧とか準備がいろいろあるでしょうし。
MMAは朝一じゃないので、化粧する時間はあるのですが、年末のRIZINの試合で、化粧しないで試合してしまったことが本当に悔やまれます…。
――そういえば化粧されてなかったんですよね。
そうなんです。直前でコーチが「MMAは体に何も塗ってはいけないはずだ」と言って、そのままリングに上がったら対戦相手はバッチリメイクしてて…「メイクいいのか!身内に騙された!」って(笑)ノーメイクで全国に放送されてしまいました。
――選手だけでなく、セコンドもルールをしっかり把握しないと選手に被害が及ぶということですね(笑)。
本当にその通りですよ(笑)。これからはセコンドにもルールをしっかり把握してもらわないと困ります!
――それでは最後に、ホームリングであるDEEP JEWELSでの試合の意気込み、ファンの皆様へ一言メッセージをお願いします。
打撃も投げも寝技も、全てにおいてコンプリートなファイターに進化していく姿をお見せできたらいいな、と思っています。試合をするたびにどんどん成長する渡辺華奈をファンの皆さんが見守ってくださると嬉しいです。会場での声援が本当にチカラになりますので、大声でご声援をよろしくお願いします!
――ありがとうございました。
©RIZIN FIGHTING FEDERATION
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